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「宣材撮影」と「インスタ撮影」の違い
僕が行っている「宣材撮影」と「インスタ撮影」の違いについてご説明します。

それぞれの目的に最適化した撮影にしていますので、内容的にはかなり異なります。

「宣材撮影」では、事務所が書類で送る写真、コンポジ、BOOKなどで使える宣材写真を撮影します。
経験上、衣装2パターンで撮影した写真から事務所で選んでいただけるのは2-6カット程度です。
しかし撮影の枚数は300枚から1000枚を超えることもあります。 お仕事を取るための重要なプロモーションツールになるため、事務所では微妙な表情の違いなど、かなり細かい所までチェックし、厳選されます。
今までの宣材より良いカットが撮れなければ「今回は全部ボツ」というようなことも普通にある厳しいものです。 ですのでカメラマンとしては細心の注意を払い撮影します。

主な注意点は

◯モデルさんの顔や全身の姿をゆがみなく、正確に写し込むこと。
もちろん多少脚が長めにスタイルが良く見えるように撮影しますが極端にゆがんだ写真はNGです。 そのためにゆがみの少ない望遠系のレンズを使用します

◯モデルさんの姿がしっかり確認できるよう、背景の色味、明るさやボケ具合をコントロールして撮影します

◯BOOKサイズのプリントに耐えるよう、一眼レフで高画質な写真を撮影します


一方、インスタ撮影の場合、モデルさんから見れば、わざわざお金を払ってインスタに上げる写真を撮るのですから、1回の撮影からなるべく多くの写真が使えるのが嬉しいはずです。
ですので、インスタ標準コースでは1回の撮影から厳選して30枚程度の写真をインスタに上げられることを目指しています。
宣材撮影との大きな違いは、このセレクトされるカット数です。
従ってインスタ撮影の場合は、たくさん選んでいただけるように、撮影ポイントや構図を頻繁に変えて撮影します。 こうするともちろん1つの場所で同じ構図で撮る枚数は少なくなります。
しかしインスタに上げる写真の場合は宣材写真で気にする部分よりも、「映える」かどうかがかなり重要なポイントになりますので、構図や色などにオシャレ感や映え感が出るように撮影することを一番の目標にします。

撮影時間帯も違います。宣材撮影の場合は光のコンディションが良く、かつ、人出の少ない朝の11時くらいまでの間に撮影しますが、インスタ撮影の場合はカフェやレストラン、商業施設内でも撮影しますので、お店がオープンする11時くらいから撮影を開始します。

インスタ撮影の場合は一眼レフ、スマホの両方で撮影します。
一眼レフは背景のボケたキレイな写真にはなりますが、きちっとした感じになりがちで、映え感が出しにくいので、iPhoneを主体にして撮影します。
特にiPhoneで広角レンズにすると背景の広い範囲や空も写し込めるので、インスタっぽい写真が撮れます。
広角レンズで撮ると、かなりゆがみが出ます。宣材の場合はこのゆがみはNGですが、インスタの場合はかえって脚が長く見えたりして映える効果もあります。

インスタ撮影でもバリエーションを増やすために一眼レフでキレイなポートレート風のカットも撮影しますが、場所や時間帯などの条件が宣材撮影とは違いますので、宣材のクオリティは保証できません。
条件がよければ宣材に使えるカットが撮れる場合もあるかもしれません。
が、それはたまたま運がよかったと、お考えいただきたいと思います。
納品したデータの扱いについて
◯写真データの著作権は、小川康之が保有しています。
 納品した全ての写真データのExif情報に「©Yasuyuki Ogawa」と書き込んでいます。


◯納品したデータは、宣材写真としてBOOKやコンポジ、事務所サイトなどにお使いになったり、SNSへの投稿にご自由に使っていただいてかまいません。
その際、どのカットを使うかに関して僕の了解をとっていただく必要はありません。


◯ただし、インスタなどに撮影した場所を書き込むことはご遠慮ください。
理由は2点あります。

ひとつめは、撮影場所によっては撮影許可が必要な所もあるかもしれません。
撮影してもよいかNGか、許可が必要か、についてはその場所を管理している管理者ごとにルールを設けているため千差万別で、スナップはOKだが商用はNG、とかスマホならOKだが一眼レフはNG、など撮影内容によって違いがあることも多いです。
写真の背景に建物が写っているだけで、その建物所有者からクレームが来ることもありえます。
ロケーション撮影の場合は、このように「施設管理権」と「表現の自由」の狭間のグレーゾーンになる場面が多くあります。
僕は撮影時には常識の範囲で行動するよう注意を払っておりますが、撮った写真に場所が載っていると、施設管理者から著作権保有者(つまり撮影した人間)あてにクレームが来るリスクが高まります。

もうひとつの理由ですが、カメラマンにとっては良い写真が撮れるポイントを知っていることはノウハウであり、他の人にあまり知られたくない、と考えている人も多いです。
もちろんインフルエンサーがスマホで撮ったカフェなどの写真を場所情報付きでアップする場合は場所情報が重要ですし、その施設からしても宣伝効果になるため歓迎、という場合もありますが、ここでは一眼レフでポートレート撮影をした写真をSNSにアップする場合を想定しています。
僕自身は、同じ場所で撮影したとしても光の捉え方や背景処理などの能力やセンスが写真にはかなり効いてくるので、撮影した場所を知られることにはあまりこだわってはいませんが、撮影した場所をオープンにしないのが業界の暗黙のマナーかなと考えています。


◯インスタなどで僕のアカウントのタグ付けはしていただいても、しなくてもどちらでもかまいません。


◯納品した写真を、広告などのお仕事用に使用される場合は、事前にご連絡ください。
内容によっては使用料をいただく場合があります。
写真修正ご依頼時のお願い
納品させていただいた写真の中から、フルサイズデータがほしい、レタッチしてほしい、というご依頼をいただく際、該当する写真そのものを送っていただいても、その写真と同じ構図やポーズ、表情の写真を何枚も撮っていることが多いです。
その場合、それらの中から該当のカットを見つける作業を行います。 すぐに見つかる場合もありますが、ほとんど見分けがつかないカットが何枚もある場合もあり、細かい差異を見つけるために時間を要したり、決定的な差異がみつからずに困ることもあります。
差異がみつからない場合はどちらのカットでもよいのかもしれませんが、ちょっとした表情の差がそこに写っていてそれを僕が気が付かないこともあり得ます。

間違いがないようにするためには、写真そのものを送っていただくことは不要で、写真1枚づつに付与されている「ファイル番号」さえ分かれば、確実にどのカットかを特定することができますので、ご依頼される場合は「ファイル番号」をご連絡いただくようお願いします。
ファイル番号は「D05_1234.JPG」「z06_1234.JPG」といったもので、この中の数字4桁が分かればどのカットかを特定できます。

以上、ご協力よろしくお願いいたします。
キャンセルについて
◯天候不順などの不可抗力により撮影を中止する場合はキャンセル扱いとはなりませんが、お客様の都合により撮影を中止する場合はキャンセルの扱いとさせていただきます。

◯キャンセル料は以下のとおりとなります。

・14日前〜8日前:撮影料の30%
・7日前〜4日前: 撮影料の50%
・3日前〜2日前: 撮影料の80%
・前日〜当日:撮影料の100%

スタジオの予約をしている場合はそのスタジオのキャンセル料もお支払いいただきます。
ロケ標準コースのオプションについて
◯小物追加
ロケ標準コースで、バッグを持ったりジャケットを羽織ったりといった小物類によるバリエーションを加えたいというご希望については、以下のような形で対応します

・小物類:帽子、メガネ、カーディガン、ジャケット、マフラー、アクセサリ、花、バッグ、コーヒーカップ、携帯、スマホ、PCなど

・料金:2個までは追加料金なし、3個以上の場合、1個につき1,500円



◯衣装パターン追加
・1パターンにつき2,000円